米大統領就任式をリアルタイムで見た。
就任式に向う廊下を歩くオバマ氏は、
一黒人というよりエジプトのファラオのようだった。
ワシントン連邦議会議事堂の遥か向かい側には、
オベリスク(ワシントン記念塔)がそびえ立つ。
この時を待っていたかのように。
マイノリティ初のアメリカ大統領。
建国の父や先達をリスペクトして始まった就任演説。
時代が時代だけに美辞麗句は一切なかったが、
この困難をアメリカは、手を携えれば必ず乗り越えられるのだと
国民に希望を与え、鼓舞した。
就任式での宣誓の場面は、まさに象徴的な新旧の交代劇であった。
元ブッシュ大統領父子の前で、読み上げられた新大統領の本名が、
バラク・フセイン・オバマなのだから。
これで、ようやくアメリカは文字通り自由な国になったのだろう。
なんだかんだ言っても、いわゆるWASPと言われる白人中心の国だったのだから。
今日が本当の建国の日なのかも知れない。
そして、世界にとっても一灯を掲げてくれたアメリカの新大統領。
オバマ氏にも光を。
世界は変わる。