フタコブラクダはある日ふと気付いたのです。
何でこんなに重いものを自ら二つも背負っているのかと。
そこでその一つを降ろしてみました。
あら不思議、肩の荷が降りるとはこの事かというくらい楽になりました。
それは「評価」というコブでした。
ヒトコブになったラクダは自由に歩き回りましたが、
またある日まだ何かを背負っていることに気付いたのです。
そこで残る一つも意を決して、振り落としたのです。
すると、背中が軽くなると同時に勢い余って、
頭から地面にひっくり返ってしまいました。
この時、大きなタンコブを作ってしまいました。
背中のコブはなくなったのに…。
でもタンコブラクダは幸せでした。
二つめのコブは、「判断」のコブだったからです。
これで、自分も人も判断する必要がなくなったからです。
何て楽なのでしょう。
そして、今日もタンコブラクダは
「ラクダ、ラクダ、ラクダ〜」と歌いながら砂漠を散歩しているのです。