森の山の川の水よ、清き流れよ。
生きとし生けるものの水よ、清く保たれよ。
古き執着よ、水とともに流れよ。
常に水の流れのごとく、とどまることなく変わりゆけ。
2月1日、奈良に行く。中学の修学旅行以来だから、30数年ぶり。
お水取りで知られる東大寺の二月堂は、十一面観音がご本尊なのだが、
その足下に神道の鏡も置いてあり、不思議な光景。
本堂の左右両側の壁には、それぞれちいさな祠がある。
祠と言っても、ここも鏡が中心とは言え、経文も見られ神仏共存。
そして、本堂真裏は、本堂のレプリカのような小さな十一面観音と鏡。
よく神仏習合と言うが、これほど融合した形を見るのは、初めてという気がする。
特に向かって左側の祠には、何か(魂というか)の気配を強烈に感じた。
本堂で手を合わせていると、
世界の水とあらゆる存在が宿している水が
清く流れることを祈っていた。
(左)十一面観音と青き水の惑星、地球
(右)東大寺の鹿たちのもとへ現れたブッダ