22日、今度は「もののけ姫の森」として
すっかり有名になってしまった白谷雲水峡へ。
本丸「もののけ姫の森」まで行かずとも、
道のりの至る所、精霊、もののけの気配に満ちている。
そこかしこが、妖精たちの住処、遊び場のようで、
まるでおとぎの国へ迷い込んだよう。
今や日本の森から、すっかりその気配は消えてしまったようだが、
ここにはまだ確かに精霊たちが棲んでいるようだ。
縄文杉登山に比べれば、所要時間は、その半分以下だが、
アップダウンは、こちらの方が多い。
毎度、登り始めは、たちまち太腿と呼吸に来て、果たしてこのまま
登り続けられるかしらと思うのだが、一歩一歩と歩を進めて行くうち、
腿の痛みも胸の苦しさも忘れてしまう。
これを僕は「身体が開く」と称しているのだが、
意識を捨てると身体の苦しさは消えるのだろう。
そして、山の、自然のエネルギーに同調するというか、
エネルギーを頂けるような気がする。
山登りは、禅の修行に似ていると思う。
「そこに山があるから」は、あまりに有名な言葉だが、
実際、登ってみると名言であることを実感する。
山に登る確固たる理由、目的などない。
ただ登ること。一歩一歩の行為に集中する。
考えない。.....ことで、物事がクリアに見えて来るよう。
.....瞑想と一緒なのだ。